不動産屋さんのお姉さんと仲良くなって1ヶ月家賃タダ

物件を紹介してもらった人が、お姉さんだった。

メールでやり取りしてる時は男性かと思っていたんだけど、行ってみると女性でびっくりした。

淡々と仕事をこなす姿はどことなく仕事と割り切ってやっているようだった。

物件の案内にはお姉さんの運転する車に乗って移動した。お姉さんは20代半ば。

こういう仕事って、男の人と2人っきりで密室の中にいることになるから危険だよなあと思った。

後部座席からストッキング越しに見えるお姉さんの脚は綺麗だった。ストッキングには赤い血のような筋が入っていた。間違ってペンの先が触れたのかもしれない。

僕はあまりお姉さんの脚を見ていると気づかれたら変に思われるかもしれないので外の風景を見ることにした。

外はよく晴れている。海の表面ががギラギラと反射している。車内はまだクーラーが効いていなくて暑い。

お姉さんはどことなくぎこちなくて動きが硬い。

僕の事を男性として意識しているのだろうか。僕は何となくこの雰囲気は嫌だったが、あえて喋らずに無言のまま行きの車内を過ごした。

物件に到着すると、玄関の扉は思いっきり解放したまま案内された。お姉さんはとても緊張しているようだ。あるいは男性に襲われそうになった経験もあるのかもしれない。

僕は緊張を和らげるため、物件の事について質問や感想を次々とのべた。物件にしか興味ありませんよというふうに。

お姉さんは緊張が和らいできて、説明がなめらかになってきた。

正直、僕はお姉さんを襲う気はないのに、お姉さんが襲われるかもしれないと身構えるシチュエーションに居心地の悪さを感じていた。

今どき、通信機器の発達している時代に襲われたら何かしらの対処法はあるだろう。僕はそんなリスクを犯してまで女性を襲おうとは思わない。同意のないセックスなんて楽しくはないし。

僕は今まで何度も引っ越してきたので、それなりに物件を見るポイントは掴んでいるので、無駄な質問は省いて、容量のよい質問や感想を重ねた。

お姉さんもだんだん僕がちゃんと物件探しに来ていることを感じたのか、物件の説明に集中し始めた。僕は無駄に時間をかけず、効率よく見て回るように心がけた。

一通り、予定の物件を紹介して貰った頃には僕たちは和やかな雰囲気になっていた。

お姉さんは僕の事を信頼してきているようだった。

帰りの車内では僕は思い切ってお姉さんのプライベートな事を質問してみた。すると、思いがけず、共通の話題が見つかり、話が弾んだ。むしろ、お姉さんが話役となり、僕は聞き役となった。お姉さんの機嫌がものすごく良くなっているのを感じた。

不動産屋さんに帰ってからもう一度、見てきた物件の中で第一候補の内容を整理していると、お姉さんがいきなりこの物件フリーレントできますよと言ってきた。

お姉さんと仲良くなれたから1ヶ月家賃がただになったのか、最初に説明し忘れていたのか分からないが、とにかく1ヶ月家賃が無料になったし、お姉さんの印象も良かったのでここに決めた。

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