52歳別居中。子供は二人とも成人した。借金200万円の僕に果たして需要があるのかわかりませんが、マッチングアプリに登録してみました。
職場の若い人たちもマッチングアプリで出会い、結婚までしている人もちらほらいます。ただ、登録するとみんなに見られてしまい、職場でも知られてしまうことになる。だけどまあ、今回はそんなこと気にしないで勇気をもって冒険してみようと思いました。
まったく詳しくないのですが、ペアルズという有名そうなマッチングアプリサイトを検索して登録しました。まず、メールアドレスを聞かれ、gmailのメールアドレスで登録すると、プロフィールを作るための質問がいくつかありました。
男性か女性か？ 男性
最終学歴 大学院
住まい 独り暮らし
年収 400万円～600万円
身長 172㎝
体形 普通
休日 土日
たばこ 吸わない
周りからどういう風によく言われるか3つ選んでください。たくさん項目があります。
僕は、「優しい」と「知的」の項目を選びました。よく、子供たちからも優しいといわれます。本をよく読むし、学歴から考えても知的が妥当だと思いました。もう一つはどれにするか悩みました。「おもしろい」ともよく言われるのでこれを選ぼうか迷いましたが、これを選ぶとさすがにハードルが上がって損をすると思い選ぶのは止めました。結局選んだのはたしか「寛容」でした。僕は細かいことは気にしません。結構、人がする事の多くを許すことができる性格だと思います。自分がそれほど厳格なルールに縛られるのが嫌な性格だから。
それから、どんな出会いを求めているかというような質問がいくつかありました。3項目以上10項目まで選べれるみたいなんですが、デートをするならどこがいいとか、休みの日は何をするとか、自分の重視する項目を順番に選んでいくようです。
僕は、人込みよりも自然が好きなので自然に関する項目を選びました。読書をするとか、映画鑑賞、スポーツなどの項目を優先的に選びました。本当はイチャイチャするのが好きなので「キスやハグをたくさんしたい」という項目も選びたかったのですが、それはやめときました。なぜなら、僕はキスやハグやセックスは好きで毎日でもやりたいのですが、あまりにも求められると面倒だなと思ったからです。自分がやりたいときにはやりたいですが、やりたくない時にずっと来られると面倒だなと思いました。
そう考えると、恋愛のテクニックとして自分が欲しても我慢するというのは必要不可欠なことなのかもしれないなと思いました。
そういうプロフィール的な事の入力が終わったら、身分証明書の写真を要求されました。年齢は間違っていたらだめらしい。年齢の詐称はできませんね。
身分証明書の写真を送ると人が確認するそうで10分から1時間くらい確認に時間がかかるそうです。
しばらく待ってから、アプリを開いてみると、今度は自分の姿の動画を送らないといけないそうだ。実在する人物かどうかを確認しないといけないそうです。AIやロボットじゃないのを確認する為なんですね。プロフィール写真には使いませんと書いてありましたので、僕は普段のままの姿で動画の設定にしてしばらく撮影しました。するとすぐに認証されたみたいで無事登録されました。
すると、いきなり「いいね」と女性からされました。
桜かもしれないので油断はできませんが、知らない人からでも「いいね」とポジティブなボタンを押してもらうのは気持ちいいものですね。
そのあとはプロフィール写真を貼れとアプリが言ってきます。
僕は、過去の写真を探しましたが大した写真は携帯の中に入っていません。なにせ、長い間独りで生活しているので他の人から写真を撮ってもらう機会なんてほぼほぼないですから。息子の卒業式の時にスーツ姿で撮った写真と、会社のプロフィール写真に使おうと思って制服姿で自撮りした写真が何枚かあるだけでした。僕は、息子の卒業式の写真からネクタイもしてない、スニーカーを履いている写真から息子と靴の部分をトリミングして登録しました。ちょっと薄暗くてぼやけて半笑いですが、スーツ姿なだけまだましでしょう。
それから、制服姿の制服の部分に一生懸命ぼかしを入れました。どんなにぼかしても制服の色からして同じ会社の人が見たらすぐに自分だとばれてしまいそうです。だけど、制服部分を黒や白で塗りつぶすのもなんだかおかしい写真になってしまうので、結局制服姿にぼかしを入れたやる気のない写真を登録しました。
僕は、白髪もなく剥げてもいないので年齢よりは若く見られます。いろいろまだやりたいこともあるので若々しくは見られます。だからかどうかはわかりません。きっとサクラとかそんな人たちがたくさんいるんでしょうけど、いきなり「いいね」がいっぱい来ています。
アプリの使い方がよくわからないので横にスライドしていたら「マッチング成立しました！」と言うメッセージが次々と出てきます。
僕は怖くなってアプリをすぐに閉じました。
なぜなら僕にはたくさん問題があるからです。
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